会社の懇親会で、ふんぞり返って浮いている人がいた。

どうにも懇親会に参加しているノリじゃなく、何故かキレていた。

あまり関わりたくなかったので、近寄らないようにしていたが、
職場が同じになってしまえばそうもいかなくなる。

ある日、自分が異動となりその人を自身の指導者とする部署に移った。

顔合わせのタイミングで最初から最後までガン無視されたのにはびっくりした。

引継ぎとしていろいろ教えてもらう流れになったが、とにかく事務的で殺伐としている。
少しでも意にそぐわないところがあると、キレ始める。

慣れない作業も多く、もたつくこともあったが、その度にキレられる。

たちの悪かったのは、何をもっても意味の分からないタイミングで

「ほら、嘘をついている」と得意げになり始め、
意味が分からず、何のことですか？ と、びっくりしてと問い返すと

「ほら、そうやって怒っているのが嘘をついている証拠だ」
と勝ち誇ったようになり、
嘘はついてないんですよ、と少しうんざりして返すと、

「ほら、怒っているから嘘をついているので間違いない」
とキレ始めた。

挙句、その人が上司に告げ口をしてなぜか自分が、
「ああ言えばこう言うのは止めた方がいい」と怒られ、

どうでもいい言いがかりでかなり残業が発生し、
キレ続けていたその人は自分をオートロックを表からも裏からもかける部屋に閉じ込めて、
一人無言で帰ってしまった。

一連のやり取りは未だに信じられないが、
その人はどうしてそんなに性格が悪かったんだろうかよく分からない。

知るつもりもないが。