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サッカーの授業

小学校高学年の時のサッカーの授業中、
サッカーを得意とする子たちが他の子とは違い、群を抜いて活躍していた。

その頃はサッカー経験の少なかった自分は、サッカーの得意な子たちに方針を言われるがままプレーしていた。

具体的には、ボールが目の前に来たら、前に蹴れ、という至極シンプルなものだった。
そうするだけで良いから、ただそれだけで良いから、と言われていた。

ある日、ここ一番という試合で偶然目の前にボールがコロコロと転がってきて、
これは蹴らないと棒立ちになって何もしていないことになると焦って蹴ろうとした。

2mぐらい先にあるボールを蹴ろうと助走をつけたが、
はるか遠くからそのボールを蹴ろうとしている味方チームの選手がいたため、
譲ればよかったのに無理をして中途半端な勢いでボールを蹴ってしまった。

すると、そのまま相手チームにボールが簡単に取られてしまい、あれよあれよという間に、
自分のチームのゴールに点が入ってしまったと同時に時間切れとなり授業は終わった。

失敗したことは自分でも分かっていたために落ち込んでその場に立ちすくしていると、
味方のチームのサッカーが得意で、自分のこれまでのプレーに目をつむっていた子たちから、次々と

「死ね!」

という言葉が浴びせられた。

急な手のひら返しを受けたことで自分は集団プレーをする競技が言葉にできないほど怖くなり、
団体競技が怖くてできなくなってしまった。

もう20年経つが、記憶は明瞭だし、団体競技はそれから一切自発的には行っていない。



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